こんにちは。宇宙の旅人Xです。
今回は、人工衛星の種類とその用途について解説していきます。
私達の暮らしを支えている人工衛星。
実は、人工衛星にも種類があり、目的によって使い分けられています!
この記事では、8種類の人工衛星とその用途について解説します!
記事を読み終えると、人工衛星の種類と用途について理解することができます!
人工衛星とは?
人工衛星とは、通信や地球観測を行なうために、人々の手によって作られた人工物が宇宙に打ち上げられ、地球の周りを移動する機械のことを指します。
詳しくは、「人工衛星の基本を徹底解説」した記事をご覧ください!
人工衛星の種類
人工衛星は、活用したい目的によって大きく3種類に分けられます。
1つは、情報を送信する人工衛星です。
例として、通信衛星・放送衛星があります。
2つ目は、位置を特定する人工衛星です。
例として、GPS衛星があります。
3つ目は、物を観測する人工衛星です。
例として、地球観測衛星があげられます。
以上3つの役割をもつ人工衛星ついて、詳しく解説します!
通信・放送衛星
通信・放送衛星は、通信をしたい2つの場所が、遠くはなれていて直接通信できない時に使用されます。
例えば、日本に住んでいる人が、海外のサッカー試合を中継で見ることが出来るように、この通信・放送衛星を利用しています。
なぜ、このような遠距離でも通信・放送ができるようになったのか?
それは、宇宙という高度な場所(通信・放送衛星は高度36,000km)からだと、地球の約1/3の範囲が、通信可能になるからです。
なので、日本から遠く離れた海外とも生放送が出来るようになったのです。
また、地上にある通信設備を使わないため、通信設備が設置できないところでも通信が可能になりました。
たとえば、飛行機のWi-Fi利用や船との通信が可能になりました。
さらに、地上で発生する台風や地震などの災害の影響を受けることがないので、災害時には、通信・放送も広範囲に届けることが出来ます。
航行・測位衛星
航行・測位衛星は、位置を確認するための人工衛星です。
グーグルマップを使うときに活躍するGPSや車のカーナビなど、身近な所で使用されています。
地球の周回軌道上にある複数の人工衛星を使い、電波を受信することで、自分の位置が分かる仕組みになっています。
この仕組みによって、私達の生活を支えているのです!
測地衛星
測地衛星とは、地球上の2点間の正確な距離・方向を測定する人工衛星のことです。
日本では、宇宙開発事業団/現宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた測地観測衛星「あじさい」によって、世界地図の基本である「世界測地系」に利用されています。
地球観測衛星
地球観測衛星とは、地球の環境を監視する人工衛星です。
この人工衛星を活用することにより、地球上の資源の探査、環境・公害などの監視、海洋現象の観測などを行えます。
地球資源衛星「ふよう1号」は、資源探査を主な目的とし、国土調査や農林漁業、環境保全、防災などに使用するデータを収集しました。(運用終了)
他にも、温室効果ガス観測技術衛星2号「いぶき2号」(GOSAT-2)や気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)などがあります。
地球観測衛星の主な軌道の種類や使用例についてはこちらの記事をご覧ください。
気象衛星
気象衛星とは、天気予報などの精度を向上させるための人工衛星です。
1959年、NASAの「バンガード2号」が初めて地上の気象状況を撮影しました。
日本では、静止気象衛星「ひまわり」を用いています。 静止軌道上にあり、常に日本の気象を観察しています。
科学衛星
科学衛星とは、太陽系に存在する惑星や小惑星などを探査するために作られた人工衛星です。
日本では、「はやぶさ」が小惑星探査機として有名です。
また、月探査機「かぐや」や金星探査機「あかつき」なども打ち上げられており、更なる科学の発展が期待されています。
情報収集衛星(IGS)
情報収集衛星とは、安全保障に関する情報を収集するために打ち上げられた人工衛星です。
日本の情報収集衛星は、光学望遠鏡を搭載した光学衛星、開口合成レーダを搭載したレーダ衛星があります。
これらは外交・防衛等の安全保障や大規模災害等への対応を行うために活用されています。
軍事偵察衛星
軍事探察衛星は、他国の偵察やミサイルの探知が目的の人工衛星です。
ミサイルやロケット発射の探知や防衛、他国の核実験を宇宙から監視するなどを行っています。
現在、多くの軍事衛星がアメリカ、ロシア、欧州各国、中国などで打ち上げられています。
しかし、国の存亡にかかわる重要な情報を取得しているので、詳細な情報は公開されていません。
まとめ
人工衛星には使用される目的によって、様々な種類があります。
そして、宇宙から私たちの生活を支えてくれているのです。
まとめると、
など、様々な種類があります。
参考資料
宇宙情報センター / SPACE INFORMATION CENTER トップページ「宇宙情報センター」は、人類と宇宙への関わり合いを大切にしながら、さまざまな情報をどんどん吸収して、みなさんにお伝えしていきます。
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[…] https://spaceboy1346.com/?p=330 […]