こんにちは。宇宙の旅人Xです。
今回は、土星の衛星「タイタン」について解説していきます。
「タイタン」は太陽系で唯一の特徴を持っていることを知っていますか?
液体の水があり、生命が存在するかもしれないということを知っていますか?
この記事を読むことで、それらの疑問が解決できます!
土星の衛星「タイタン」とは
土星の衛星「タイタン」は、太陽系に存在する衛星の中で2番目に大きく、唯一大気を持っています。
重力は月と同じくらいで、地球の1/6くらいだといわれています。
そして、タイタンの地表は、太陽系で最も地球に似ているのではないかと考えられています。
Credit: NASA/JPL-Caltech/Univ. Arizona/Univ. Idaho
大きさ
タイタンの大きさは、太陽系に存在する衛星の中で2番目に大きいです。
その直径は約5,150kmです。これは、月の約1.5倍くらい大きく、そして金星よりも大きいです。
金星についてはこちらの記事をご覧ください。
場所
土星の衛星「タイタン」は、地球の衛星「月」と同じように、土星の周りを約15日と22時間かけてまわっています。
太陽からの距離は、14億㎞です。これは、太陽から地球までの距離よりも約10倍遠い距離です。
土星についてはこちらの記事をご覧ください。
気温
タイタンの気温は、マイナス179℃くらいです。
太陽からの距離が遠いことと、地表に存在する氷の影響だと考えられています。
大気
タイタンは、太陽系の衛星で唯一、持続的に存在する大気があります。
大気圧は地球の約1.6倍です。
その大気の大部分は、窒素です。(95%が窒素、5%がメタン)
窒素が大気の大半を占めるというのは、地球と似ていますね。(地球の大気中に占める窒素の割合は、約80%)
そして、メタンが作り出す雲があり、そこから雨が降り、川ができ、湖や海が作り出されています。
もちろん気温がかなり低いので氷が存在しています。
強調したいことは、液体の水が存在しているのです!
その液体の水は、炭化水素(炭素原子と水素原子のみでできた化合物)、メタン、エタンで出来ています。
大きな海では、深さ数百フィート、幅も数百フィートあると言われています。
さらにタイタンの地下深くに行くと、メタンではない、「水」が存在するといわれています。
生命の存在
では、液体の水が存在するタイタンに生命は存在するのでしょうか?
現在までに、生命は発見されていません。
しかし、タイタンの地下には水の海が広がっており、生命が存在する可能性もあります。
人間は住むことが可能なのか
人間が住むことが可能なのか考えてみましょう。
人間が住むためには、酸素マスク、寒い気温や放射線から守てくれる宇宙服が不可欠になります。
もちろん、人間が飲むことにできる安全な水や食料も不可欠であり、移住をすることは難しいですね。
Source: NASA/JPL/ESA/University of Arizona
タイタンの地表。2005年にESAのローバーが着陸に成功し、撮影した画像。色が付け加えられている。
参考資料
Titan: Facts - NASA ScienceSaturn’s largest moon, Titan, is an icy world whose surface is completely obscured by a golden hazy atmosphere. Titan is...Titan - NASA ScienceSaturn’s largest moon Titan is an extraordinary and exceptional world. Among our solar system’s hundreds of known moons,...画像出展
Titan Multimedia - NASA Science
コメント
[…] […]
[…] […]