水星について知っておくべきこと12選!

宇宙

こんにちは。宇宙の旅人Xです。

今回は、水星について解説していきたいと思います。

水星について、よく知らない方も多いのではないでしょうか?

今回の記事で、水星について徹底的に解説しております!

ぜひ最後までお読みください!

水星ってどんな星?

①どこにある惑星なのか

The planet Mercury

(画像 出展:NASA)

水星は、太陽系で最も小さな惑星で、最も太陽に近い惑星です。
太陽からの平均距離は、約5,800万kmです。

②大きさ

水星の大きさは、月よりもわずかに大きいくらいです。

直径は3000マイル(約4880km)で、地球の5分の2程度の大きさで、アメリカ合衆国くらいの大きさしかありません。

③水星の内部構成

水星の内部内部構成は、地球のそれと似ています。
核(鉄・ニッケル合金)、マントル、地殻で構成されています。

水星の特徴として核が非常に大きいと言われています。その大きさは2074kmで水星の半径85%を占めていると言われています。

水星 構造

水星の密度は太陽系で2番目に高いと言われています(1番は地球)

④水星は年々小さくなっている

水星は徐々に小さくなっていると言われています。

理由は、核が部分的に溶けている、あるいは液体であるためと言われています。これは、マリナー10号という探査機によって証明されました。

公転周期と自転周期

水星の1年は88日です。つまり、太陽の周りを88日で1周するのです。(公転周期88日)

公転軌道は楕円形をしており、最も太陽に近づいた時で4700万km、最も遠ざかった時で7000万kmとなっています。

公転スピードは、秒速47kmで太陽系で最も速いスピードです。

一方で、自転スピードはとても遅く、地球上の59日間が水星の1日です。つまり、水星が1回自転するのに、59日間かかるということです。

この公転周期が早く、自転周期が遅いことにより水星の1日は(太陽がのぼり、そして沈み、再び太陽が昇るまでを1日とする)176日かかります。

水星 公転周期 自転周期

⑤気温

水星の気温は、とても暑く、とても寒いです。暑いか寒いかどっちやねん!と思う人がいるかもしれませんので具体的に説明します。

まず、気温が暑い理由としては、太陽に近いからです。最も気温が高くなった時には、430℃くらいになります。

一方で、太陽が隠れる夜になると、−180℃くらいになります。
その理由としては、大気が薄く温度を地表に保つことができないからです。

⑥水星の地表

水星の地表にはいくつものクレーターが存在しています。Caloris(カロリス)と呼ばれるクレーターは、直径1550kmもの大きさで、Rachmaninoff(ラフマニノフ)と呼ばれるクレーターは、直径306kmもの大きさがあります。

さらに、数百マイルの長さで、1マイルくらいの高さがある断壁も存在しています。この断壁は、水星の内部が収縮することによって、地面が上昇することでできたと考えられています。

水星にクレーターが多い理由は、大気が無く、隕石などが大気で減速することなく地表に衝突するためです。

流れ星(隕石)についての詳細は↓の記事をご覧ください。

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Color-enhanced view of giant crater from above.

Mercury’s Caloris Basin (画像 出展:NASA)

⑦水星の大気

水星は、大気の代わりに太陽風と衝突した流星などによって巻き上げられた粒子で構成される薄い外気を持っています。

その外気は、主に酸素、ナトリウム、水素、ヘリウム、カリウムで構成されています。

大気がない理由は、重力が小さいためです。

⑧水星の磁場

水星の磁場は地球の強さの1%程度しかありません。

磁場が発生するには、惑星の内部に温度差があり、物質が対流しないといけないのですが、水星にはそれがありません。なぜなら、水星の内部はすでに冷たく固まっているからです。

ですので、なぜ水星に磁場があるのかは謎となっています。

⑨水星の衛星

水星は衛星を持っていません。(地球でいうと月がない状態です。)

⑩水星はいつ誕生した?

水星は約45億年前に誕生したとされています

⑪水星に生命は存在するのか

水星に生命は存在していません。なぜなら、気温が高温すぎたり極寒すぎたり、生命が存在することができないからです。また、水も存在しておらず、磁場も弱いため、放射線に耐えることができないからです。

⑫水星探査機

太陽に近いことが理由で、現在まで2機の探査機しか送れていません。

水星に探査機を送るのが難しい理由についてはこちらの記事をご覧ください。

水星探査機一覧と水星に探査機を送るのが難しい理由
水星探査機一覧と水星に探査機を送るのが難しい理由について解説していきます。その理由は太陽と水星の位置関係にあります。水星にたどり着いた探査機はNASAのマリナー10号と同じくNASAのメッセンジャーです。

参考資料

Mercury
The Sun-scorched innermost planet is an intriguing world of extremes.
In Depth | Mercury – NASA Solar System Exploration
NASA’s real-time science encyclopedia of deep space exploration. Our scientists and far-ranging robots explore the wild frontiers of our solar system.

画像出展先

Galleries | Mercury – NASA Solar System Exploration
NASA’s real-time science encyclopedia of deep space exploration. Our scientists and far-ranging robots explore the wild frontiers of our solar system.

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